空自の次期戦闘機、日本・イギリス・イタリアの3か国共同開発決定! 2035年頃配備目指す

空自の次期戦闘機、日本・イギリス・イタリアの3か国共同開発決定! 2035年頃配備目指す

ニュース画像 1枚目:防衛省が発表した次期戦闘機(画像はイメージ)
© 防衛省
防衛省が発表した次期戦闘機(画像はイメージ)

防衛省は2022年12月9日、航空自衛隊の次期戦闘機を日本、イギリス、イタリアの3か国で共同開発することを、各国首脳の共同声明で発表しました。航空自衛隊は、2035年頃までに次期戦闘機の配備を目指すとしています。

声明では「本日、我々は、深化する3か国間のパートナーシップをさらに進める、2035年までに次世代戦闘機を共同開発するという壮大な事業である『グローバル戦闘航空プログラム(Global Combat Air Programme)』(GCAP)を発表する」とし、「GCAPを通じ、長年にわたる我々の防衛協力関係を一層拡大する」と発表しています。

ニュース画像 1枚目:防衛省が発表した次期戦闘機(画像はイメージ)
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防衛省が発表した次期戦闘機(画像はイメージ)

日本はF-2戦闘機の後継機の導入を2030年代半ばに目指し、国内の技術開発・取得を目的とした実験機「X-2」を三菱重工業によって開発していました。「X-2」は2014年にロールアウトし、2016年に初飛行を成功させたのち、その役目を終了しています。

ニュース画像 2枚目:ピカードさん 2017年9月25日撮影 51-0001 三菱 X-2 (ATD-X) 防衛装備庁
© FlyTeam ピカードさん
ピカードさん 2017年9月25日撮影 51-0001 三菱 X-2 (ATD-X) 防衛装備庁

一方イギリスも、主力戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」の後継機「テンペスト」を2035年までに実戦配備する方針でした。両国の開発時期が重なり、ステルス性能や高性能レーダーなど次期機体に要求する性能がほぼ同じであったため、両国で共同開発に向けて協議を進めていました。その後の調整で、イタリアも加わった3か国で開発作業を進めることが今回の発表で示されました。

機体の開発を行うのは、日本の三菱重工業やイギリスBAEシステムズ、イタリアのレオナルド社などになる見通しです。

現在、航空自衛隊で運用している戦闘機はF-35ステルス戦闘機、主力のF-15、日本とアメリカで共同開発したF-2の3機種です。ここに次期戦闘機が並ぶ日も遠くないかもしれません。

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