ロッキード・マーティン社は2022年12月14日、ドイツ国防省が同社製のF-35ライトニングII戦闘機35機を調達することを発表しました。
この調達は、5年間の兵器、スペアパーツ、メンテナンス・サービスを含むトータルパッケージとしています。ドイツ空軍への引き渡しは2026年以降になる見通しです。
同社の副社長兼F-35プログラムのゼネラルマネージャーであるブリジット・ローダーデール氏は「ドイツの参加は、F-35のヨーロッパ同盟が、NATOおよび同盟国との相互運用性を通じて強化および成長し続けることを確実にします」と述べています。
ドイツ空軍は、老朽化するトーネード戦闘機の後継機としてF-35の配備を決定しました。また、F-35の配備は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けた軍備見直しの一環と見られています。ドイツ連邦軍は「NATOにおける団結と信頼できる抑止力は、F-35決定の他に選択肢がない」とコメントしています。
第5世代、最新のステルス戦闘機であるF-35は、世界26の基地で運用され、875機以上が運用されています。日本ではF-4戦闘機の後継機として2018年から航空自衛隊三沢基地第3航空団第301・302飛行隊に配備され、2022年12月時点で34機(F-35A)を保有しています。