国土交通省航空局によると、2023年1月の日本国籍の航空機登録は、新規登録5機、抹消7機、予約登録4機でした。
主な旅客機の動きは、日本航空(JAL)のボーイング777-200型機「機体記号:JA8978」が国内で解体されたとみられ、抹消登録が行われています。その他、JALの737-800型機「JA310J」、全日空(ANA)のボーイング767-300型機「JA621A」が抹消されています。新規登録は、ピーチA321neo(LR)型機「JA903P」、トキエアのATR72-212A型機「JA02QQ」などでした。
■2023年1月 新規登録機
新規登録は5機。このうち「JA02QQ」は、トキエアの2機目のATR72-212A型機。同機は客室前方を貨物室に変更できる「カーゴフレックス」仕様の機材です。また、受領が遅れていたピーチのA321neo(LR)の3号機「JA903P」が、1月6日に登録。この他、3機のヘリコプターが新規登録されています。
登録日 | レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 製造番号 |
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2023-01-06 | JA903P | ピーチ | エアバスA321-251NX | 10908 |
2023-01-23 | JA02QQ | トキエア | ATR72-212A | 1620 |
2023-01-23 | JA298B | 茨城県防災航空隊 | エアバス・ヘリコプターズBK117D-3 | 21120 |
2023-01-25 | JA15HA | 全日空商事 | ダイヤモンド・エアクラフトDA42NG | 42.N490 |
2023-01-31 | JA6939 | 川崎重工業 | エアバス・ヘリコプターズBK117D-3 | 21084 |
■2023年1月 抹消登録機
JAL「JA8978」は、元日本エアシステム(JAS)の機材で1997年から約26年間にわたって活躍しました。2020年にP&W製エンジントラブルにより2020年に退役し、日本国内で解体されたようです。国内での解体は、2022年5月にJALの777-300型機「JA8945」が羽田空港内のハンガーで実施されています。JALはこの他にも737-800型機「JA310J」を抹消し、アイルランドの企業に売却後、新たに「OE-IBC」のレジが与えられています。
ANAが抹消した767-300型機「JA621A」は、1月17日(火)にアメリカ・オハイオ州ウィルミントン・エアー・パーク空港にフェリー。同機は機齢も若いため、他の航空会社で活躍する可能性があると思われます。
抹消された7機のうち、2機がアメリカに、1機がアイルランドに、1機がフィリピンに、1機が国籍不明の海外に、それぞれ売却されています。
抹消日 | レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 抹消理由 |
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2023-01-10 | JA9647 | 東邦航空 | アエロスパシアルAS355F2 | 海外に売却のため。 |
2023-01-17 | JA310J | JAL | ボーイング737-800 | アイルランド共和国へ売却のため。 |
2023-01-20 | JA621A | ANA | ボーイング767-300 | 航空の用に供さないため。 |
2023-01-20 | JA007V | 日本法人 | セスナP210Nロバートソン | フィリピン共和国へ売却のため。 |
2023-01-24 | JA8853 | 日本法人 | パイパーPA-42-1000 | 米国へ売却のため。 |
2023-01-26 | JA8978 | JAL | ボーイング777-200 | 航空機解体のため。 |
2023-01-27 | JA6789 | 朝日航洋 | マクドネル・ダグラスMD900 | アメリカ合衆国へ売却のため。 |
■2023年1月 予約登録機
ホンダ・エアクラフトHA-420が2機、法人名義で予約登録されています。
レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 製造番号 | 予約年月日 | |
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JA109T | 小川航空 | アグスタAW109S | 22102 | 2023-01-11 | |
JA893K | 日本法人 | ホンダ・エアクラフトHA-420 | 42000017 | 2023-01-13 | |
JA030N | 川崎重工業 | エアバス・ヘリコプターズBK117D-3 | 21168 | 2023-01-16 | |
JA113H | 日本法人 | ホンダ・エアクラフトHA-420 | 42000093 | 2023-01-26 |