日本航空(JAL)は、現行の長距離国際線フラッグシップ「ボーイング777-300ER型機」に変わる、新たなフラッグシップ「エアバスA350-1000型機」の導入をまもなく開始します。2023年10月以降、冬ダイヤ期間中に羽田/ニューヨーク(JFK)線で就航予定です。
JALでは、国内線向けのエアバスA350-900型機を導入し、現在16機を運航中。新たに導入するA350-1000は、この派生型で、胴体が約7m延長され、既存の777-300ERとほぼ同じ全長、収容座席数です。A350-1000は、キャセイパシフィック航空、ブリティッシュエアウェイズ、カタール航空など、世界では7社が運航中です。
■ A350と773ERの概要
- | A350-900 | A350-1000 | 777-300ER | 機体全長 | 66.80 m | 73.79 m | 73.9 m |
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機体全幅 | 64.75 m | 64.75 m | 64.8 m |
機体全高 | 17.05 m | 17.08 m | 18.7 m |
標準座席数 | 300〜350席 | 350〜410席 | 365席 |
客室の詳細はまだ明らかになっていませんが、ファーストクラスやビジネスクラス、プレミアムエコノミーを含めた4クラス制で、最新の座席が備え付けられるものと思われます。同社は「国際線の客室仕様を一新し、お客さま一人ひとりに寄り添った、これまでにない新しい体験をご提供できるよう開発を進めております。」としています。
777-300ERは2004年から導入が進み、当時の主力機であったボーイング747-400型機を置き換えました。導入から19年、計13機を運航してきましたが、いよいよ世代交代が始まります。A350-1000は、777-300ERと同数の13機が導入予定。まさに最新機材へとって変わることになります。
■ 運航中の777-300ER
機体記号 | 運用期間 | 状況 | JA731J | 2004/06 〜 | 運用中 |
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JA732J | 2004/07 〜 | 運用中 |
JA733J | 2005/06 〜 | 運用中 |
JA734J | 2005/07 〜 | 運用中 |
JA735J | 2006/07 〜 | 運用中 |
JA736J | 2006/08 〜 | 運用中 |
JA737J | 2007/10 〜 | 運用中 |
JA738J | 2008/06 〜 | 運用中 |
JA739J | 2008/08 〜 | 運用中 |
JA740J | 2008/08 〜 | 運用中 |
JA741J | 2009/09 〜 | 運用中 |
JA742J | 2009/10 〜 | 運用中 |
JA743J | 2009/10 〜 | 運用中 |