世界を救う“空飛ぶ眼科”オービス、超レアなMD-10の内部を公開

世界を救う“空飛ぶ眼科”オービス、超レアなMD-10の内部を公開

ニュース画像 1枚目:運航中のMD10型機は世界でも この機体だけ
© チャーリィ古庄
運航中のMD10型機は世界でも この機体だけ

「フライング・アイ・ホスピタル」(空飛ぶ眼科)として40年の実績がある非政府NPO団体オービス・インターナショナルは、2023年4月21日からの日本親善ツアーのため、ダグラスMD-10型機「機体記号:N330AU」を日本へ運航。18日に関西国際空港に到着し、21日に報道向けにその内部が公開されました。

ニュース画像 1枚目:なかなか見ることができないMD10のコクピット
© チャーリィ古庄
なかなか見ることができないMD10のコクピット

オービス・インターナショナルとは、目の治療に特化した団体で、発展途上国へ飛び、現地で目の治療を行うほか、現地の医療関係者の研修を行い、治療によって防ぐことができる失明を予防する活動をしています。飛ぶ先は、主にアフリカ、アジア、中南米などこれまでに90カ国で治療を行った実績があります。使用する飛行機は、初代はダグラスDC-8で、北京郊外にある中国航空博物館で展示されています。二代目はダグラスDC-10が使用され、現在はアメリカ・アリゾナ州のピマ航空博物館に展示しています。そして、現在使用しているのがMD-10で、これはダグラスDC10型機の3名で運航するコクピット(機長、副操縦士、航空機関士)を2名(機長、副操縦士)で運航できるようにフェデックスがアップグレードし、貨物機として使用していたものを譲り受けました。

フェデックスは2000年よりオービスのMD-10の運航支援を行っており、フェデックスが就航している世界の空港でのハンドリングや、スペアパーツの提供、さらには年間15万ドル相当の医療品の輸送なども行っています。今回、アジアのフェデックスの拠点空港である関西空港に立ち寄り、報道陣などに公開されました。

機体のまわりには、到着空港で地上におろして使用する発電機や手術室に冷房を送るダクトなど、この機体専用に改造されたコンテナが、スターボード(機体右側)へ貨物室よりおろされていました。また貨物室には、地上支援設備が乏しい空港でも出入りができるようにタラップが出る仕組みになっています。

ニュース画像 2枚目:機内最前方にあるクラスルーム
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機内最前方にあるクラスルーム

機内は、前方から現地の眼科医や看護師を訓練するクラスルーム、オフィス、遠隔医療プラットホームを使用して世界の眼科医に配信できるAV/ITルーム、治療訓練が可能なレーザートリートメント・シミュレーションルーム、麻酔をはじめ各種医療設備を備えた手術室、術後の回復管理を行うケアルームが設置されています。

ニュース画像 3枚目:医療関係者がシミュレーションできる部屋
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医療関係者がシミュレーションできる部屋
ニュース画像 4枚目:MD-10内部:手術室
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MD-10内部:手術室
ニュース画像 5枚目:MD-10 機体最後部に位置するケアルーム
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MD-10 機体最後部に位置するケアルーム
ニュース画像 6枚目:現地空港に展開した際の整備士のオフィス
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現地空港に展開した際の整備士のオフィス

世界で多くの患者が失明せず治療を受け回復した実績があると共に、発展途上国の眼科医の知識、技術向上に役立っています。(チャーリィ古庄)

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