航空機登録 2023年3月動向 スペースジェット試作機が全機抹消

国土交通省航空局によると、2023年3月の日本国籍の航空機登録は、新規登録7機、抹消13機でした。予約登録機の数は明らかになっていません。

主な旅客機の動きは、ジップエアが初の新造機「機体記号：JA850J」を登録。日本航空がボーイング767-300ER型機「JA651J」を、ピーチがエアバスA320型機「JA815P」を、新中央航空がドルニエ228NG型機「JA36CA」をそれぞれ抹消しています。この他、スペースジェットの試験機4機が抹消。これで、すべての試験機が抹消されたことになります。

■2023年3月 新規登録機

ジップエアが登録したボーイング787-8型機「JA850J」は、3月18日に日本に到着した同社初の新造機。4月13日からは「ロンハーマン」の特別塗装が施され、運用に就いています。

© FlyTeam FT51ANさん

「ロンハーマン」塗装が施されたジップエア初の新造機「JA850J」

■2023年2月 抹消登録機

3月16日付で、三菱航空機のスペースジェット試作機「JA21MJ」「JA22MJ」「JA24MJ」「JA26MJ」が抹消登録。このうち、「JA21MJ」「JA22MJ」の2機はモーゼスレイクで既に解体されており、残る機材の動向が注目されます。

© FlyTeam Echo-Kiloさん

抹消・解体されたスペースジェット初号機「JA21MJ」

一方、日本航空が抹消した「JA651J」はアメリカのUPS航空に売却され、新たなレジ「N397UP」に。今後、貨物型へ改修されるものと思われます。

抹消された13機のうち、2機がオーストラリアに、2機がニュージーランドに、1機がアメリカに、それぞれ売却されています。