中国の四川航空は2023年5月16日、エアバスA330-300型の旅客機から貨物機へ改修した機体(P2F)「機体記号:B-32D2」を受領しました。この改修は、ドイツ拠点のエルベ・フルクツォイヴェルケ(EFW)と、シンガポール拠点のSTエンジニアリンググループの上海テクノロジーズエアロスペースによって、上海浦東空港内のSTエンジニアリング施設で行われました。
「B-32D2」は、中国開発銀行傘下のリース会社、CDBアビエーションが所有する機体で、「9H-SMC」としてスマートリンクス・マルタで運航されていました。
EFWとSTエンジニアリングでは、A330-200P2FとA330-300P2Fなどのエアバス旅客機を貨物機へ改修する施設を世界各地9か所に設けています。今回、初めての中国国内、上海で改修を実施。今後は、成都にも改修拠点を設け、中国国内をはじめとした世界各地で、需要の高まる貨物機改修事業を進めていくとしています。