航空自衛隊は2023年6月18日、羽田空港と熊本空港間にてU-4多用途支援機を3機運航しました。これは、4月に発生した陸上自衛隊ヘリコプター墜落事故で犠牲となった10名の隊員の「葬送式」に参列する、岸田首相や浜田防衛相向けの特別機として運航。同日午前に熊本空港へ到着、参列後、正午前に熊本空港を出発しました。
U-4の3機はいずれも埼玉県の入間基地に所属する「機体記号:75-3251」「75-3252」「85-3253」。ビジネスジェットであるガルフストリームIV型をベースとした多用途支援機で、機内には座席を備え要人輸送などへも使用されています。
「葬送式」は陸上自衛隊西部方面隊の総監部がある、熊本県の健軍駐屯地で行われました。4月6日午後、沖縄県・宮古島周辺で墜落したUH-60JAヘリコプター「43106」は、熊本県の高遊原分屯地 第8飛行隊に所属。犠牲となった10名の隊員中、師団長をはじめとした西部方面隊の中核を担う第8師団所属の隊員も多く犠牲となりました。参列した岸田首相は「我が国にとって大きな痛手であり、無念でなりません」などと弔辞を読み上げました。
葬送式にあたり、国の存立を担う崇高な職務に殉ぜられた自衛隊員に対し、総理大臣として、謹んで哀悼の誠を捧げます。南西防衛の要衝で、強い覚悟と責任感をもって、職務の遂行に全身全霊を捧げていた隊員を失ったことは、我が国にとって大きな痛手であり、無念でなりません。また、愛する御家族を失わ…
— 首相官邸 (@kantei) June 18, 2023