イギリス空軍は2023年6月20日、バルト海上空の国際空域で、管制と交信せずに飛行したロシア海軍機を追尾(インターセプト)しました。ロシア海軍機はバルチック艦隊のエンブレムが描かれた、ツポレフTu-134AK型機クラスティー「機体記号:RF-66003」で、スホーイSu-27戦闘機フランカー2機に護衛される形で飛行していました。
Tu-134は、ロシアの飛び地カリーニングラードからロシア本土へ向かうため、バルト海上空を北上。管制と交信しない“専門的な方法”で飛行していたと推定され、イギリス空軍のユーロファイターEF-2000戦闘機(タイフーン)「ZK361」がスクランブル発進しました。前回4月27日も同空域でスクランブル発進しており、日本海上空と同様に、ロシア軍機による不審な飛行が常態化しています。
このイギリス空軍のタイフーンは、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるエストニアのアマリ空軍基地へ派遣されている、第140遠征航空団に所属。「NATOによるバルト海空軍警備任務」を遂行するため、バルト海周辺におけるバルト三国の領空警備を担っています。