全日本空輸(ANA)は2023年7月19日(水)から、使用を停止していた羽田空港第2ターミナル国際線エリアの供用を再開します。これに先立ち13日、約1,300席を誇る“国内最大級“ラウンジや、ファーストクラス利用者・ダイヤモンドサービス会員向けの専用居室型カウンターなどが報道陣に公開されました。
羽田空港第2ターミナルは、ANAやソラシドエア・エアドゥが発着する国内線ターミナル。ひっ迫する国際線需要や東京オリンピックを見据え、第3ターミナルに次ぐ国際線発着施設として国内線が発着する第2ターミナルへ国際線エリアを設けたもの。2020年3月29日に開業しましたが、新型コロナウイルス感染拡大による国際線運休などで、開業からわずか14日目の4月11日から使用を停止していました。
◼︎専用居室型カウンター 「ANA SUITE CHECK-IN」
ANAのファーストクラス利用者とANAマイレージクラブの最上級ステータス「ダイヤモンドサービス会員」向けに、専用のチェックインカウンター「ANA SUITE CHECK-IN」が居室型で設けられました。成田空港では「Zカウンター (通称:Z屋敷)」としてお馴染みで、羽田空港でも居室内にソファーが設置され、保安検査場にも隣接しています。◼︎自動手荷物預け機
第3ターミナルでも運用されている自動手荷物預け機を、第2ターミナルでは13台26レーン設置。日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語の7言語に対応します。◼︎ANA SUITE LOUNGE
ANAのファーストクラス利用者、ダイヤモンドサービス会員向けの専用ラウンジが第2ターミナルにも登場。メゾネット構造で、4階が出入口(受付)になっています。座席数は約360席です。ラウンジ内のデザインは、日本を代表する建築家でANAの国内線ラウンジや国際線の機内プロダクトを手がる建築家・隈研吾氏が監修。「一期、一会」をコンセプトに、随所に自然の中にある空、水など青を照明やアートの光で表現、日本の伝統を感じられる日本庭園のような佇まいです。
4階「BARカウンター」では、バリスタによるドリンクサービス(6時から12時30分まで)を行うほか、3階にあるオープン型の「LIVEキッチン」では、シェフが目の前で調理した“出来たて”が提供されます。これは、ANAラウンジでは初めてであり、第2ターミナル唯一のサービスになります。3階ダイニングエリアでは、セット形式の食事が提供される「SUITE DINING」や「ヌードルバー」も設けられます。
4階には、ベッド6台とリクライニングチェア5台を設置した「ナッピングエリア」を設け、出発までの時間に仮眠を取ることも可能です。
室内は、日本の伝統的な空間特性である「奥行」を感じられる造りに。随所で日本らしさを楽しめるANA SUITE LOUNGEでした。
◼︎ANA LOUNGE
ANAビジネスクラス利用者や、スターアライアンス・ゴールド会員などが利用可能な「ANA LOUNGE」は、4階に設置。座席数は約900席です。窓に囲まれた明るく広いスペースを活用した水平の広がりを重視したレイアウトとなっており、SUITE LOUNGEと同様に「LIVEキッチン」「BARカウンター」が同じフロア内に設けられます。また、ブース席エリア、キッズルームも設置されます。◼︎ANA ARRIVAL LOUNGE
到着フロア1階の「ANA ARRIVAL LOUNGE」は、現時点では再開の目処がたっていないとのことです。◼︎第2ターミナル 国際線エリア 利用対象便
同施設を利用する出発便は以下の通り。当面は“5便”のみで固定されます。到着便は固定されず、また便数も流動的とのこと。到着便出発24時間前から到着予定のターミナルが確認でき、到着2時間前に確定する流れとなります。<出発便>
NH859便 香港行き (08:55発)
NH851便 台北(松山)行き (09:50発)
NH211便 ロンドン行き (09:55発)
NH969便 上海(虹橋)行き (10:05発)
NH853便 台北(松山)行き (13:20発)
<到着便>
到着2時間前に確定
5便だけの利用ではもったいないという印象を受けるほど、充実した国際線エリア。“国内最大級”と言われるラウンジや、成田空港以外では初となる居室型カウンター、アライバルラウンジなど、ぜひとも狙って利用したくなる魅力的な施設が揃っています。
同施設は、7月19日(水)のNH859便(8時55分発 香港行き)から運用が再開されます。
※配信後、一部内容を修正いたしました。