アエロフロート・ロシア航空、SMBC等の西側リース3社と和解 接収機は戻らず

アエロフロート・ロシア航空、SMBC等の西側リース3社と和解 接収機は戻らず

ニュース画像 1枚目:ロシア籍(RAレジ)に変更された元「VP-BIP」 アルマトイ国際空港 2023年9月2日撮影 RA-73173 エアバスA320-214 アエロフロート・ロシア航空
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ロシア籍(RAレジ)に変更された元「VP-BIP」 アルマトイ国際空港 2023年9月2日撮影 RA-73173 エアバスA320-214 アエロフロート・ロシア航空

アエロフロート・ロシア航空は2023年10月12日、アイルランドに拠点を置く中国国家開発銀行系のリース会社「CDBアビエーション」と、接収した4機のリース機について和解したことを発表しました。

ロシア側によるリース機の接収は、ウクライナ侵攻による西側諸国の経済制裁などから行われていたもので、契約に基づき機体の返却や補償を求めるリース各社との訴訟に発展していました。

ニュース画像 1枚目:アエロフロート・ロシア航空機
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アエロフロート・ロシア航空機

発表では、アエロフロート・ロシア航空が契約したロシアの保険会社NSKが、「CDBアビエーション」に和解金を支払い、接収した4機の所有権がロシア側に移転。和解金額や機体の詳細は明らかにされていません。「CDBアビエーション」は、2021年5月からアエロフロート・ロシア航空へ3機のエアバスA320neo型機と、1機のエアバスA321neo型機を納入しており、この4機とみられています。

10月3日には、三井住友フィナンシャルグループのアイルランドに拠点を置く「SMBCアヴィエーションキャピタル」とも和解し、接収した16機の所有権がロシア側に移転したことを発表。これに対してSMBCも、アエロフロート側の保険会社NSKから約1,060億円の保険金を受領したことを明らかにしました。今後もアイルランドの裁判所において、自社の保険契約に基づく訴訟手続きを進めるともしています。また、ロシアの他航空会社へリースしていた機体についても、あらゆる手段を投じてロシア国内に留め置かれている機体の損失軽減に努めるとしています。

9月5日にも、アイルランド拠点の大手リース会社「エアキャップ」と、18機の航空機と5基のエンジンについての和解を発表。所有権がロシア側に移り、アエロフロート・ロシア航空と傘下のロシア航空が今後も機体を運用することを明らかにしています。

ニュース画像 2枚目:モスクワ・シェレメーチエヴォ国際空港に駐機中のアエロフロート・ロシア航空機
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モスクワ・シェレメーチエヴォ国際空港に駐機中のアエロフロート・ロシア航空機

リース3社の和解はいずれも、アメリカ商務省とアメリカ財務省の承認を得ているほか、適用されるすべての法律・規制等を遵守して行われました。

航空関連データを提供するCiriumによると、2022年3月末時点でロシアの航空会社にリースされた機体は515機あり、このうちリース会社が回収できたのは79機としています。接収後、バミューダ籍「機体記号:VP-」や「VQ-」であった多くのリース機が「RA-」のロシア籍に変更されています。

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