冬ダイヤが始まり、各社新規就航や使用機材の変更など新しい動きが多く見られました。747やA380など航空ファンに人気の機材など、話題の多かった直近の2023年10月27日〜11月1日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
10月28日、31日・横田基地
アトラス航空(フレックスポート) ボーイング747-400F型機 「機体記号：N454PA」
アメリカ・カリフォルニア州を拠点とする物流フォワーダー「フレックスポート」のカラーリングをまとったアトラス航空機が、在日アメリカ軍の横田基地(東京都)に登場。同機は、8月から「フレックスポート」カラーで運航されており、日本初飛来となりました。
10月28日・成田空港
アレキサンドリア･エアラインズ ボーイング777-300型機 「機体記号：SU-KHP」
2006年にエジプトで設立されたチャーター会社「アレキサンドリア･エアラインズ」の機体が、香港から成田空港に飛来しました。同機は2002年からエミレーツ航空で運用されていた機体で、他にボーイング737-500型1機を所有しています。
10月29日・羽田空港
デルタ航空 ボーイング767-300ER型機 「機体記号：N1604R」
冬ダイヤからホノルル線に新規就航した同社。羽田空港には、エアバスA350-900型機やA330-900neo、A330-300が就航していますが、767の投入は久しぶりとなりました。なお、ポートランド線は就航を断念し、発着枠をアメリカ運輸省(DOT)へ返却しています。
【関連記事：デルタ航空 羽田/ポートランド線 就航見送り、発着枠返上 再配分へ】
10月29日・福岡空港
イースター航空 ボーイング737-8-MAX型機 「機体記号：HL8544」
同社は2020年に運航停止後、一部機材を入れ替え、9月から国際線の運航を再開。冬ダイヤ初日から福岡線をダブルデイリーで再開し、成田線と関西線も運航しています。
【関連記事：イースター航空、冬ダイヤから福岡/ソウル線 ダブルデイリーで再開！】
10月29日・中部国際空港
シンガポール航空 ボーイング787-10型機 「機体記号：9V-SCP」
ボーイングのチャールストン工場で新造された機体が、デリバリーフライトの途上でセントレアへ立ち寄りました。9月にも「9V-SCR」と「9V-SCU」の新造機が飛来。今回の機体は、787号機通算1,000機目の機体となり、両側の機首部分に記念するロゴマークが描かれています。
10月29日・浜松基地
航空自衛隊 T-4練習機「ブルーインパルス」
静岡県の浜松基地で開催された「エアフェスタ浜松2023」。航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が華麗な飛行を披露し、来場した約8万人を魅了しました。
10月29日・関西国際空港
アシアナ航空 ボーイング747-400型機 「機体記号：HL7428」
冬ダイヤから関空線へ毎日運航されている“ラスト1機”のジャンボ機。夕方発着ながら、多くのファンがその勇姿を見学するため、関空へ足を運んでいます。
【関連記事：アシアナ航空747「ジャンボ」、10月以降は台北・関西・成田へ！A380も継続投入】
10月29日・成田空港
エチオピア航空 エアバスA350-900型機 「機体記号：ET-AWN」
冬ダイヤより、これまで投入されていたボーイング787-8型機に変わり、エアバスA350-900型機が就航しました。大型化により座席数と共に便数も増加しています。
【関連記事：エチオピア航空、成田線 週6便へ増便！A350投入で輸送力54%アップ】
10月30日・福岡空港
日本航空 ボーイング777-300ER型機 「機体記号：JA731J」
冬ダイヤから羽田/福岡線のJAL305便とJAL308便へ、長距離国際線機材のボーイング777-300ER型機が投入されています。ファーストクラス「JAL SUITE」8席、ビジネスクラス「JAL SKY SUITE」49席、プレミアムエコノミークラス「JAL SKY PREMIUM」40席、エコノミークラス「JAL SKY WIDER」147席、計244席仕様で、「JAL SUITE」は国内線ファーストクラスとして、「JAL SKY SUITE」はクラスJとして、「JAL SKY PREMIUM」と「JAL SKY WIDER」は普通席として販売。海外旅行気分で羽田/福岡間を移動することができます。
10月30日・成田空港
シンガポール航空 エアバスA380-800型機 「機体記号：9V-SKU」
同日より、約3年半ぶりにA380の投入を再開しました。2008年5月に成田空港へ初めてA380を投入していますが、15年後の現在も同機の投入を継続しています。
【関連記事：シンガポール航空 A380、成田に復活！午前便で冬ダイヤから】
10月30日・熊本空港
エバー航空 ボーイング787-9型機 「機体記号：B-17883」
台北(桃園)発福岡行きのBR106は、福岡空港の滑走路が他社機のバードストライクにより約1時間閉鎖されたことを受け、阿蘇くまもと空港に目的地外着陸(ダイバート)しました。この日はデイリー運航しているスターラックス航空、週2便を運航しているチャイナエアラインの運航日であり、熊本へ台湾3社が集結しました。
10月31日・成田空港
エア・タヒチ・ヌイ ボーイング787-9型機 「機体記号：F-OVAA」
約3年7か月ぶりに成田線を再開した同社。冬ダイヤ中は運休前と同じく、週2便で就航しています。
10月31日・成田空港
エルアル・イスラエル航空 ボーイング787-8型機 「機体記号：4X-ERB」
25日テルアビブ発(26日成田発)の夏ダイヤをもって運休が発表された成田線。イスラエル情勢に合わせ、同日追加便を787-8で運航しました。
【関連記事：運休のエルアル・イスラエル航空、 30日テルアビブ発/31日成田発 追加運航】
10月31日・新潟空港
大韓航空 ボーイング737-900型機 「機体記号：HL7726」
同日から約3年7か月ぶりに運航が再開された新潟/ソウル線。岡山・鹿児島線も冬ダイヤから再開しており、いずれも週3便で運航します。初便の新潟空港到着時には、放水アーチ(ウォーター・サルート)による歓迎が行われました。
【関連記事：大韓航空 新潟・岡山・鹿児島 定期便再開！冬ダイヤから、成田・名古屋・大阪・福岡も増便】
11月1日・福岡空港・横田基地
アトラス航空 ボーイング747-400型機 「機体記号：N481MC」
貴重な747-400旅客型が登場しました。アメリカ軍関係での運航とみられ、アンカレッジから福岡空港へ到着し、その後に横田基地へ飛来しています。同機は、元ヴァージン・アトランティック航空の機体で、アトラス航空は他にも旅客型として元全日本空輸(ANA)の機体も保有しています。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか？
