海上自衛隊は2023年11月10日(金)から20日(月)まで、日本周辺海域および空域で「実動演習(共同演習)」を行うと発表しました。
対潜戦、対水上戦を想定した各種戦術訓練と洋上補給の演習を行うもので、海自とアメリカ海軍、オーストラリア海軍、カナダ海軍が護衛艦や空母、駆逐艦、フリゲート艦を派遣。また航空機も、海自はP-1哨戒機など約20機、アメリカ海軍はP-8哨戒機など約10機、オーストラリア空軍はP-8A哨戒機1機、カナダ空軍からもCP-140哨戒機1機が参加します。
海自・アメリカ軍共同使用の厚木基地が所在する(一部)神奈川県綾瀬市によると、同演習に参加するオーストラリア空軍のP-8Aとカナダ空軍のCP-140が、機体整備などのために厚木基地を使用することを発表。オーストラリア空軍P-8Aは8日(水)から23日(木)、カナダ空軍CP-140が8日(水)から22日(水)までの期間、同基地に飛来します。また、物資輸送などのためカナダ空軍のC-17輸送機が、往路として9日(木)から10日(金)まで、復路として30日(木)から12月2日(土)まで飛来し滞在するとしています。
オーストラリア空軍のP-8Aとカナダ空軍のCP-140は、北朝鮮籍船舶による日本周辺の「瀬取り」など違法な海上活動の警戒監視活動にあたるため、これまで複数回にわたり嘉手納基地(沖縄県)へ展開。厚木基地にも、2022年の同演習で整備目的のため飛来しています。