2023年5月に退役した、日本航空(JAL)が運航していたボーイング777-200ER型機「機体記号:JA701J」の再就職先が決定したようです。次の使用者は、アフリカ・リビアを拠点とする「ガダミス・エア・トランスポート」で、機体はすでにリビア・トリポリ国際空港へ到着しています。
「JA701J」は、5月16日に次の所有者が保管するアメリカ・カリフォルニア州ヴィクターヴィルのサザンカリフォルニアロジステクス空港へ向かうため離日。JALとして初の試みである、離日フェリーフライトに乗客を乗せるチャーター便ツアーを実施し、ヴィクターヴィルでローパス(低空飛行)を行うなど、話題になりました。
その後、アメリカ企業が所有者となり「N839KW」と改められ、ヴィクターヴィルやモハべで保管されていました。9月に入り、カンザスシティを経由してアフリカ・エチオピアのアディスアベバへ渡り、引き渡しに向けた整備を受けました。10月5日には「ガダミス・エア・トランスポート」へ引き渡され、リビア籍「5A-GRS」となり11月10日にトリポリ国際空港へフェリーされています。
「ガダミス・エア・トランスポート」は、ボーイング737-300型機「5A-GRR」のみを保有。チュニジア・チュニス線のみを運航しているとみられますが、公式ホームページなどは無く、現在の運航形態や「元JA701J」の投入予定などは不明です。
6月にはナイジェリアの「マックス・エア」が、JALで運航していた777-200「JA773J」を受領するなど、20年近く日本の空で活躍した機体のアフリカでの活躍が目立っています。