航空自衛隊・那覇基地(沖縄県那覇市)は2023年12月10日に、「美ら島エアーフェスタ2023」を開催しました。晴天に恵まれ、約28,000人が来場し賑わいをみせたイベントでした。
注目は、沖縄本島で初めて曲技飛行展示を行ったアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」。他にも政府専用機が展示されるなど、民間機が発着する滑走路の目の前で行われた美ら島エアーフェスタを振り返ります。
オープニングフライトとして、那覇基地を拠点とする海上自衛隊・第5航空群のP-3C哨戒機、F-15戦闘機、T-4練習機が飛行。CH-47J輸送ヘリコプター、UH-60J救難ヘリコプターなどによる合同飛行を披露しました。
続いて「ブルーインパルス」が曲技飛行展示を実施しました。地上展示は昨年も実施されましたが、展示飛行は2018年以来、5年ぶり。曲技飛行展示は初めてでした。離発着に使用された那覇空港A滑走路は、那覇基地の目の前ということもあり、多くの観客が間近で鑑賞しました。スモークを出しながら離陸する姿や、滑走路上空での急上昇や急旋回、編隊飛行など迫力ある光景でした。
午後は、E-2C早期警戒機とF-15戦闘機によるデモスクランブルと合同飛行を披露。那覇基地ならではの組み合わせでした。E-2Cの展示飛行ではプロペラが8枚ブレードのホークアイ2000が使用され、地上展示では従来型と共に2パターンの機体が展示されました。陸上自衛隊から唯一の参加となった、那覇基地を拠点とする第15ヘリコプター隊のLR-2連絡偵察機も展示されていました。
人気を集めた地上展示では、垂直尾翼にシーサーを描いた「美ら島エアーフェスタ2023」を記念した特別塗装機を初披露。また、ボーイング777-300ERの政府専用機「機体記号:80-1111」も間近で見学することができました。機体右側(スターボードサイド)では、GE90エンジンのエンジンカウルを展開した状態かつコクピット窓を開けて日本国旗を掲揚する状態で展示されていました。また、政府専用機の前で那覇基地エイサー部による演舞が行われるなど、沖縄らしいイベントでした。
次に予定されている航空祭は、12月17日(日)に航空自衛隊・百里基地(茨城県小美玉市)で開催予定の「百里基地航空祭 2023」です。ブルーインパルスによる次回の飛行展示は、2024年1月20日(土)に航空自衛隊・入間基地(埼玉県狭山市)で開催される「令和5年度 入間航空祭」が予定されています。