先週から引き続き、東京で開催された「日ASEAN特別首脳会議」関連で多くの特別機が飛来しました。日本航空(JAL)が初導入した新フラッグシップ、エアバスA350-1000型機やウクライナ機の羽田飛来など、話題の多かった直近の2023年12月15日〜21日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
12月15日・羽田空港
カンボジア王国政府 エアバスA320-200型機 「機体記号:B-6738」
先週に続き、「日ASEAN特別首脳会議」関連の飛来が相次ぎました。2013年からカンボジアの政府専用機として活躍しているA320がやってきました。同機は、中国南方航空で活躍していた機体です。
12月15日・羽田空港
スカイアップ ボーイング737-800型機 「機体記号:UR-SQG」
ウクライナのサッカークラブ「FCシャフタール・ドネツク」来日のため、チームスポンサーを務める同社機がチャーターされました。同社機の日本への飛来は初めてで、737-800初期製造機に装着されている“天窓付き”かつ、最新の「スプリット・シミタール・ウイングレット(上下に別れたウィングレット)」装着の機体でした。
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12月15日・羽田空港
ベトナム航空 ボーイング787-9型機 「機体記号:VN-A870」
「日ASEAN特別首脳会議」関連で飛来。同機は定期便での飛来も多いほか、11月にはベトナム国家主席夫妻来日のVIP機として、羽田空港と福岡空港にも飛来していました。
12月16日・羽田空港
インドネシア政府 ボーイング737-800BBJ型機 「機体記号:A-001」
「日ASEAN特別首脳会議」関連で飛来。日本へは5月のサミット時に、広島空港と関西国際空港に飛来しています。
12月16日・中部国際空港
アトラス航空 ボーイング767-300ER型機 「機体記号:N662GT」
アトラス航空の旅客型767がセントレアに飛来しました。インドネシア・ジャカルタから到着後、2時間程の滞在でアメリカ・アンカレッジへ出発していきました。
12月16日、17日、21日・新千歳空港、仙台空港
マレーシア航空 エアバスA330-300型機 「機体記号:9M-MTH」
マレーシア航空 エアバスA330-300型機 「機体記号:9M-MTB」
マレーシア航空 エアバスA330-300型機 「機体記号:9M-MTG」
冬の北海道・東北地方で風物詩になりつつあるマレーシア航空のチャーター機。今週も新千歳空港と仙台空港に飛来しました。21日の新千歳空港への運航では、特別塗装機「Harimau Malaya」が投入されています。
12月17日・羽田空港
ブルネイ政府 ボーイング747-8(BBJ)型機 「機体記号:V8-BKH」
「日ASEAN特別首脳会議」関連で飛来。14日の到着時は日没後でしたが、出発は日中帯で、貴重な747VIP機を多くの航空ファンが見送りました。
12月17日・仙台空港
IBEXエアラインズ CRJ-700型機 「機体記号:JA07RJ」
同日から就航した、特別塗装機「楽天イーグルスジェット」。初日は、仙台/広島線1往復と、仙台/新千歳線1往復便へ投入されました。同機は路線を限定せず、全路線へ投入される予定です。機体の両側でデザインが異なっています。
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12月17日・羽田空港
日本航空(JAL) エアバスA350-1000型機 「機体記号:JA01WJ」
JALの新フラッグシップA350-1000初号機が、15日に羽田空港へ到着し話題となりました。17日には早速、慣熟飛行として羽田発着で約1時間飛行しました。同機は、2024年1月24日(水)から羽田/ニューヨーク線(JL006/005便)に隔日で就航する予定です。
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12月17日・中部国際空港
フィリピン航空 エアバスA321neo型機 「機体記号:RP-C9934」
「日ASEAN特別首脳会議」関連で飛来しました。15日夜に羽田空港へ到着しましたが、駐機のためにセントレアへフェリー。18日に再び、羽田空港から離日しています。機体前方ドアには、フィリピン大統領府のシンボルが描かれています。
12月17日・百里基地(茨城空港)
航空自衛隊 F-15J戦闘機イーグル 「機体記号:62-8958」
航空自衛隊百里基地(茨城県小美玉市)で、約4万人が来場した「令和5年度百里基地航空祭」が開催されました。基地内からは、茨城県の名峰・筑波山と共に撮影が可能で「筑波山チャレンジ」として多くの写真が投稿されました。
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12月18日・中部国際空港
マレーシア空軍 エアバスA320-200CJ型機 「機体記号:9M-NAB」
「日ASEAN特別首脳会議」関連で飛来。羽田空港を発着しましたが、駐機のためにセントレアへフェリーされていました。機体左側(ポートサイド)に「MALAYSIA」の文字と国旗を描いた、政府専用機としての運航でした。
12月18日・函館空港
香港航空 エアバスA330-300型機 「機体記号:B-LHI」
同日より冬季運航が開始された香港航空による香港線。2024年2月26日(月)まで、日没後の発着ながら週4便が運航される計画です。
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12月19日・成田空港
ユナイテッド航空 ボーイング787-9型機 「機体記号:N28987」
アメリカ本土とニュージーランド南島クライストチャーチ線の就航を記念して登場した「Kiwi Cruiser」が、初めて日本へ飛来しました。デンバー/成田線へ投入され、ニューアーク便として出発しています。
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12月19日・羽田空港
カンボジア・アンコール航空 エアバスA321-200型機 「機体記号:XU-350」
「日ASEAN特別首脳会議」関連で政府専用機として運航されました。日本では見ることができない激レア機の飛来となりました。
12月21日・成田空港
ノーザン・エア・カーゴ ボーイング737-400SF型機 「機体記号:N401YK」
アメリカ・アンカレッジを拠点とする貨物専用航空会社が成田へやってきました。重整備のために台湾・台南を訪れていた復路で、台南から飛来し、成田からアンカレッジへ向かいました。台南への往路は、マジュロやグアムを経由して運航されていました。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?