イベリア航空は2024年10月27日(日)の冬ダイヤから、成田/マドリード線の運航を再開します。新型コロナウイルス感染拡大に伴う運休以来、約4年半ぶりの日本とスペインを結ぶ唯一の直行便です。週3便の運航で、ビジネスクラス31席、プレミアムエコノミークラス24席、エコノミークラス293席、計348席仕様のエアバスA350-900型機が投入されます。
同路線は、日本とヨーロッパを結ぶ路線の中で最長距離を誇ります。ロシア上空を避けて飛行する必要があるため、マドリード発は欧州から中央アジアや中国上空を通過する南回りで、成田発は太平洋と北極海を通る北回りのルートを飛行。往復を通じて、世界を一周する航路を設定しています。所要時間は成田発が約16時間、マドリード発が約14時間です。
イベリア航空の日本初就航は1986年。マドリードからバルセロナとインド・ムンバイへ立ち寄る経由便として運航を開始しました。その後、ボーイング747-200型機やエアバスA340-300型機の導入により、直行便として運航されていましたが、1998年12月に運休し日本市場から撤退していました。約18年後の2016年10月に、エアバスA340-600型機とエアバスA330-300型機によって直行便が復活。デイリー運航が予定されるなど、順調に需要が増加していましたが2020年3月からコロナ禍による運休を余儀なくされました。2021年には東京オリンピック対応のチャーター便が運航されましたが、定期便として復活するのは今回が約4年半ぶりです。
■ イベリア航空 東京(成田)/マドリード 時刻表
IB282便 東京(成田) 12:20 / マドリード 20:20 (月・金・日)
IB281便 マドリード 12:00 / 東京(成田) 10:10[翌日] (木・土・日)