国土交通省は、2024年1月から3月までの国内線におけるフレックストラベラー制度に関する情報を発表しています。国内13社で発生したオーバーブッキングによる不足座席数などの情報が公開されています。
フレックストラベラー制度とは、座席数が予約数を上回り座席が不足した場合に、自主的に便の変更をした乗客に協力金の支払いおよび代替交通手段を提供する制度のこと。このデータでは、不足座席数と自主協力旅客数のほか、不足座席数から自主協力旅客数を除いた搭乗できなかった旅客数も集計しています。
期間中、各社共に数席から数十席程度の不足座席が発生しており、最多は全日本空輸(ANA)の739席で、スターフライヤーの296席、日本航空(JAL)の50席がこれに続きます。フジドリームエアラインズ(FDA)と日本トランスオーシャン航空では、対象期間にオーバーブッキングが発生しませんでした。また、搭乗できなかった旅客数の最多はANAの81人で、次いでJALの5人、ソラシドエアの4人と続きます。なお、この3社以外で搭乗できなかった旅客は発生していません。詳細なデータは以下の通り。
■国土交通省航空局 2024年1月~3月のフレックストラベラー制度の状況会社 | 不足座席数 | 自主協力旅客数 | 搭乗できなかった旅客数 |
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ANA※1 | 739 | 658 | 81 |
スターフライヤー | 296 | 296 | 0 |
JAL※2 | 50 | 45 | 5 |
ソラシドエア | 11 | 7 | 4 |
AIRDO | 5 | 5 | 0 |
スカイマーク | 4 | 4 | 0 |
琉球エアーコミューター | 2 | 2 | 0 |
フジドリームエアラインズ | 0 | 0 | 0 |
日本トランスオーシャン航空 | 0 | 0 | 0 |
※1 ANAはANAウイングスを含む
※2 JALはジェイエア、北海道エアシステム、日本エアコミューターを含む