航空自衛隊のブルーインパルスが新たな課目を取り入れ、近く航空祭本番で披露する可能性があります。
課目の名は「ループ&ボントン」。今年春頃から、ブルーインパルスのホームタウン松島基地の上空訓練において、ループ&ボントンを練習する様子が近隣のファンによって目撃されていました。
ループ&ボントンとはどんな課目なのでしょうか?
ブルーインパルスのコアなファンなら技名のみでわかるとおり、6機編隊で縦に大きく円を描く「デルタループ」と、全機一斉にくるりと横回転する「ボントンロール」を連続して行う技です。もともと2つだった課目を連続してひとつにすることで、課目構成をより柔軟することをねらったのかもしれませんね。
実はこのループ&ボントンは新技ではありません。ブルーインパルスの古くからのファンは聞いたことがあるかもしれませんが、ブルーインパルスの機体がT-4練習機になった最初の年だけやっていたという噂がある“幻の課目”なのです。
そんなループ&ボントンが2024年に復活し、公の場で初めて披露されたのは、松島基地航空祭の予行日です。本来は予行だけでなく本番も同様に実施する予定でしたが、天候不良により1区分(アクロバット飛行を含むフル演目での展示)は見送りに。ループ&ボントン航空祭本番でのお披露目は、おあずけとなりました。
続く、千歳基地航空祭、小松基地航空祭でも天気に恵まれず、現時点で日の目を見ていません。次なる航空祭は、10月27日(日)開催のエア・フェスタ浜松です!幻の復活課目初披露の場に立ち会えるチャンスかもしれません。