南海トラフ巨大地震、津波1メートル高いと関空1期島、セントレアも浸水

南海トラフ巨大地震、津波1メートル高いと関空1期島、セントレアも浸水

国土交通省航空局は「空港の津波対策の方針」のうち、津波のリスクが高い6空港で南海トラフの巨大地震で最大級と想定される津波より1メートル高い場合、羽田空港をのぞく5空港がいずれも何らかの形で浸水すると発表しました。内閣府が既に5空港について発表したものでは、高知、宮崎の2空港は浸水する見込みですが、1メートル高いと中部国際空港(セントレア)は滑走路を除き1メートル程度浸水、関西国際空港は1期島が旅客ターミナルビル以外は浸水、大分空港でも浸水する見込みです。

ちなみに2011年3月11日に発生した東日本大震災で、仙台空港は3,000メートル滑走路の27エンド付近は2メートルから3メートル、09エンドでも1メートルの浸水となり、仮復旧に5日を要しています。航空局は、こうした津波被災にあった場合でも、空港を救援物資の輸送などの拠点となるよう3日以内の離着陸再開を目指した空港機能を回復させる対策を進めます。

航空局は東日本大震災を受け、2011年10月に津波のリスクが高い太平洋側沿岸部にある6空港について、人命保護の緊急避難体制の構築、津波襲来後の空港機能の早期回復と早期復旧対策を目的に「空港の津波対策の方針」を策定に着手。津波緊急避難計画を策定ずみですが、復旧対策で有識者を含め「空港の津波早期復旧対策検討委員会」で、さらに検討を進めていきます。

なお、羽田空港は内閣府が検討している首都圏直下地震、相模トラフ沿いの地震による津波の結果を踏まえて、検討を行います。

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