パリ・エアショーのエアバスvsボーイングの受注合戦 エアバスに軍配

パリ・エアショーのエアバスvsボーイングの受注合戦 エアバスに軍配

パリ・エアショーはボーイング、エアバスと恒例の受注合戦が繰り広げられましたが、軍配はエアバスにあがった様です。トレードデーの終わる6月20日、両社は発注数、総額をまとめました。

ボーイングは2013年6月20日、パリ・エアショーのトレードデーの終了にあわせ、発注数をまとめました。期間中の受注機は、737ファミリーは737 MAX、737-800、737-900ER、777ファミリーは777-300ER、787は787-10と787-9、そして747-8インターコンチネンタル。総額は660億ドル相当となります。

エアバスはA320ファミリーが371機で、このうちA320現行機は88機。A350 XWBは69機を獲得、これはA350-900とA350-1000で、同じく中型機ではA330-300も6機を獲得しています。また、エアバスの勝因はA380の20機発注で、これによりパリ・エアショーで687億ドル相当を獲得しました。

傾向としては737とA320の単通路機は競争は激しいですが、中・長距離でエアバスがA350で順調に機数をのばしているところ。ボーイングは777がベストセラーではあるものの、一服感があるようにも見えます。主な受注は以下の通りです。

■ボーイング
<737>
TUIトラベル:737 MAX 60機(コミットメント)
スカイマーク:737 MAX 4機(コミットメント)
トラベルサービス:737 MAX 8 3機(コミットメント)
CITアエロスペース:737 MAX 8 30機(確定)
ライアンエア:737-800 175機(確定)
オマーン航空:737-900ER 5機(確定)
顧客名非公表:737 20機、737 MAX 20機(確定)
<787>
GECAS:787-10 10機(コミットメント)
エア・リース・コーポレーション:787-10 30機、787-9 3機(コミットメント)
ブリティッシュ・エアウェイズ(IAG):787-10 12機(コミットメント)
シンガポール航空:787-10 30機(確定)
ユナイテッド航空:787-10 20機(確定)
<777、747>
カタール航空:777-300ER 9機(7機分コミットメント)
大韓航空:747-8 I 5機、777-300ER 6機(コミットメント)

■エアバス
<A320>
イージージェット:A320neo 100機、A320ceo 35機(コミットメント)
ルフトハンザドイツ航空:A320 100機(確定)
香港アビエーション・キャピタル:A320neo 40機、A321neo 20機(コミットメント)
ILFC:A320neo 50機(確定)
スプリット航空:A321 20機(確定)
スファクス・エアラインズ:A320neo 3機(コミットメント)
<A350、A330>
エールフランス/KLM:A350-900 25機(確定、オプション25機)
シンガポール航空:A350-900 30機(確定、オプション20機)
ユナイテッド航空:A350-1000 35機
スリランカ航空:A350-900 4機、A330-300 6機(コミットメント)
<A380>
ドリック・リース:A380 20機(コミットメント)

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