アントノフ、An-2をターボプロップに近代改修

アントノフ、An-2をターボプロップに近代改修

ウクライナのアントノフは2013年7月10日、An-2複葉機のエンジンをターボプロップに換装したAn-2-100を初飛行させました。

An-2は1947年に初飛行した輸送・農薬用の雑用機ですが、未整備の滑走路から運用するためクラッシックな複葉機として設計されました。1万7,000機以上が生産され、丈夫で信頼性が高いことから、現在でも多数が使用されています。

しかし、レシプロ・エンジン用の航空ガソリンの生産がCIS(独立国家共同体)で終了したため、ジェット燃料が使えるウクライナ製のMC-14ターボプロップ・エンジンに換装し、プロペラもリバース可能なものに換えました。

エンジンのパワーが増え、重量が200キロ軽くなり、航続距離が伸び巡航高度が上がるなど性能がアップしています。

ロシアでは1,580機のうち322機、ウクライナでは135機のうち54機しか使用されていないAn-2を、エンジン換装でもっと利用できるようにするとしています。

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