中部空港、営業利益は280%増の41.3億円-純利益3期ぶりに黒字

中部空港、営業利益は280%増の41.3億円-純利益3期ぶりに黒字

中部国際空港は2011年3月期(2010年4月1日~2011年3月31日)決算を発表した。3期ぶりの黒字を確保している。主な取り組みは下記のとおり。

▽国際線(2011年3月31日現在)
発着回数:3.0 万回(前期比100.3%)
旅客数:451 万人(前期比104.9%)
旅客便:282便/週(前期比101.8%)
貨物便:14便/週(前期比107.7%)
貨物取扱量:11.5万トン(前期比97.2%)
▽国内線
発着回数:5.2 万回(前期比94.4%)
旅客数:469万人(前期比94.8%)
旅客便:72便/日(前期比97.3%)

■空港事業
・空港内事業者と共同で安全管理システム(SMS)を定着(人身・重大事故防止、鳥衝突防止)
・国際ビジネスジェット誘致に向け、総合的な管理・運航支援体制の構築:運航支援業務の品質向上、格納庫における整備体制の強化

▽航空旅客
・旅客動向:中国を中心に訪日観光需要で上半期は順調に回復、下半期は尖閣諸島問題から足踏み状態
・需要喚起の取組み:インバウンド需要の獲得をめざし中国、韓国、香港、インドネシア、タイなどの現地旅行会社や現地メディア招聘。上海万博、COP10など国際的なイベントでの空港の利用促進

▽航空路線ネットワーク
・日本航空の減便・運休への対応:他社での路線維持、地元自治体や経済団体と連携したトップセールス
->国際線:デルタ航空のホノルル便(新規就航)、ベトナム航空のホーチミン便(復便)、ルフトハンザドイツ航空のデイリー化、フィンランド航空のデイリー化、タイ国際航空のバンコク便増便
->国内線:スカイマークが2011年2月に新規就航、全日空増便、アイベックスエアラインズが就航表明
->100席以下の小型ジェット機を対象とした着陸料の特別割引制度を導入

■商業事業 売上高、前期比約10%増
・直営による外貨両替店舗の新規店舗の出店
・免税店:アジアを中心に海外旅客の幅広いニーズへ対応したブランド配置、商品販
売チャネルの拡充
・集客催事:開港5周年記念事業イベントを展開、旅客ターミナルビル4階イベントプラザで就航地や地元知多半島の物産展

■地域連携事業
・トライアスロンの国際大会「アイアンマン70.3セントレア常滑ジャパン」を常滑市などと共同で開催(空港をコースの一部とした世界初の大会)
・地元漁協有志と空港島周辺護岸に成育する海藻の「アカモク」商品化

-金額前年比
売上高425億6100万円0.7%増
営業利益41億3600万円280.1%増
経常利益10億9000万円-[2010年3月期赤字・25億400万円]
純利益10億3400万円-[2010年3月期赤字・27億5500万円]
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