エアバス・ミリタリ、UAEに3機目のA330 MRTTを引き渡す

エアバス・ミリタリ、UAEに3機目のA330 MRTTを引き渡す

エアバス・ミリタリは2013年8月5日、アラブ首長国連邦(UAE)に3機目のA330 MRTT多目的空中給油・輸送機を引き渡したと発表しました。UAEはA330 MRTTを3機発注していました。

A330 MRTTは、スペイン・マドリード近くのヘタフェ工場で旅客型から改造され、UAEではアル・アイン基地に配備されます。これまでUAE空軍は空中給油の飛行試験を行い、F-16E/F Block 60とミラージュ2000は、給油を受ける認証を得ています。

A330 MRTTはA330-200を改造した多目的空中給油・輸送機で、両翼下に給油ポッド、胴体後部にフライ・バイ・ワイヤ式のエアバス・ミリタリ・空中給油ブーム・システム(ARBS)を備え、プローブ&ドローグとフライング・ブームの2種類の空中給油に対応しています。また、他の給油機から燃料を受ける受油装置(UARRSI)や、256席のパッセンジャーシートを備え、ロールス・ロイス・トレント700エンジンで飛行します。これまでA330 MRTTはオーストラリア、サウジアラビア、UAE、イギリスの各空軍に現在17機が引き渡されています。

以上、エアバス・ミリタリは順調な引き渡しを伝えていますが、一方肝給油システムの問題を指摘する報道もあります。フライング・ブームが脱落する事故や、給油ポッドの信頼性の低さが解決していないとのことです。

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