中日本航空、JA9965での地上作業員との接触で報告書 安全教育を徹底

中日本航空、JA9965での地上作業員との接触で報告書 安全教育を徹底

運輸安全委員会は2013年8月30日、滋賀県大津市で2012年11月19日に発生した中日本航空のAS332による事故について、報告書を公表しました。

中日本航空のAS332L1、機体番号(レジ)「JA9965」が物資を吊り上げる作業を行っていたところ、地上作業員が吊り上げ物資に接触し転倒、左手首を骨折する重傷を負ったもの。

報告書では、片吊り状態になった小屋と地上作業員と接触したことについて、搭乗員側と地上員側の間で吊り上げ作業の実施方法の認識に相違があったことによるものとしています。特に、中日本航空が事前に実施した安全教育で、地上員に安全を確保する上で重要な事項を理解させていなかったと指摘しています。

事故を受け、地上作業会社は中日本航空や関連会社を含めた検討会を行い、フック掛けの後は、全員が作業区域外へ退避し、いかなる場合も吊り荷等には触れないといった安全対策を定めました。また、中日本航空では安全教育資料を作成し、社内で地上員への安全教育を行い、徹底を図ったとしています。

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