宇宙飛行士、スコット・カーペンター海軍退役中佐の葬儀が行われる

宇宙飛行士、スコット・カーペンター海軍退役中佐の葬儀が行われる

アメリカ人で4人目の宇宙飛行士であり、地球を周回飛行した2人目の人物であるマルコム・スコット・カーペンター海軍退役中佐の葬儀が、2013年11月2日にコロラド州ボルダーで行われました。カーペンター氏は10月10日に脳卒中の合併症により88歳で亡くなっていました。

カーペンター氏は1952年5月1日にコロラド州ボルダーで生まれました。コロラド大学で航空工学を学び1949年に海軍へ入隊、1951年に飛行士となり朝鮮戦争に従軍しました。その後海軍のテストパイロットとなり、1959年4月9日にアメリカ人初の宇宙飛行士「マーキュリー・セブン」に選ばれました。

1962年2月にはアメリカ人初の地球周回飛行を成功させたジョン・グレン氏のバックアップ要員を務め、同年5月24日には「オーロラ・セブン」に乗りアメリカ人で2人目に地球周回飛行を成功させました。最高高度164マイルで、地球を3周し、4時間54分の飛行の後、ケープカナベラル沖約1,000マイルの大西洋に着水しました。

1965年にNASAから海軍へ戻ると海底へと活動の舞台を変え、シーラボIIで30日間海底生活をおくるなどしました。アストロノートでありアクアノートであったわけです。

1969年に海軍を退役すると海洋学者のJ.Y.クストーらと、潜水器具の改善に取り組みました。

マーキュリー・セブンについては映画『ザ・ライトスタッフ』で詳しく描かれています。

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