JAL、787のGEnxエンジン搭載機の飛行規定改訂 一部路線の機材変更

JAL、787のGEnxエンジン搭載機の飛行規定改訂 一部路線の機材変更

日本航空(JAL)は2013年11月25日から11月30日まで、787-8で運航する成田/デリー線、成田/シンガポール線、羽田/シンガポール線の機材を変更すると発表しました。

エアブリッジ・カーゴ・エアラインズが2013年7月31日、747-8でモスクワから香港へ向かい着陸する際の着氷が発生、GEnx-2B67エンジンが2基停止し、このうちエンジン1番、2番、4番で高圧コンプレッサーに破損が発見されていたもの。ロシア連邦航空局(Rosaviatsia)は8月に安全勧告を発出しています。

JALはボーイングから、 787が搭載するGEnx-1Bエンジンを含め飛行規程を改定する通知を受け、安全性の観点から機材変更するとしました。特に積乱雲などが活発な地域を回避する規定が従来より大きく避けて運航することが規定化されるもの。規定は高度30,000フィート以上の雲中を飛行する際、飛行経路上に積乱雲など活発な雲域がある場合、その周囲約90キロメートル以内の飛行を禁止しています。

なお、787でGEnx-1Bエンジンを採用している航空会社は、エア・インディア、エチオピア航空、ユナイテッド航空、中国南方航空、カタール航空、海南航空、トムソン航空、アエロメヒコ航空、ジェットスターの9社。近く引き渡しされるTUIグループのジェットエアフライもGEnx-1Bエンジンを採用しています。

JALでは「安定的な運航を提供する」として、2013年11月25日出発便から、機材変更を実施するとしています。また、787で運航する他路線は、積乱雲など活発な雲域が航路上に発生する可能性が低く、回避することで安定的な運航ができると説明しています。なお、JALでは季節毎に気象状況などで、機材変更を行っていくとしています。

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