アメリカ空軍は、2013年7月19日にテキサス州シェパード空軍基地で起きたT-38Cタロン墜落事故の調査結果を、12月10日に発表しました。
事故機は第80訓練航空団(80FTW)の教官と学生パイロットが搭乗して、タッチ&ゴーとシングルエンジン・アプローチを訓練する計画でした。飛行中キャノピーに鳥が衝突し、破片を吸い込んだNo.2エンジンが停止してしまい、また破損したキャノピーは空気抵抗を増加させました。
教官パイロットは、基地に帰還しようと旋回したため、スピードと揚力を失い機体は回復不能な失速に陥りました。そしてウイチタフォールズの市街地への墜落を避けるため、脱出するのが遅れてしまいました。
幸い2名のパイロットは脱出に成功し、生命を脅かさない程度のケガを負いました。地上に著しい損害はなく、航空機の損失額は約800万ドルでした。