航空局、JALの羽田/ホーチミン線を認可 需給状況示すデータ提供が条件

航空局、JALの羽田/ホーチミン線を認可 需給状況示すデータ提供が条件

国土交通省は日本航空(JAL)が申請していた羽田/ホーチミン線について、航空法第109条に基づき、新規路線の開設を認可したと発表しました。

この路線は、全日空(ANA)が開設に反発しています。航空局は認可した根拠に、羽田/ホーチミン線は他社による既存の運航便がなく、直接の競合は生じないこと、他社が運航する成田/ホーチミン線との関係もでも、旺盛な需要を背景に開設の前後に一定程度の利用率の増加が見込まれ、将来的な旅客需要の増加、利用率の向上が見込まれるため、競争上の重大な影響は生じないと説明しています。

この路線開設については、2012年8月の「日本航空の企業再生への対応について」に基づき、「JALグループ中期経営計画」の期間中、公的支援による航空会社間の競争環境が不適切に歪められないかを確認、状況監視を根拠に開設の認可が検討されていました。

なお、ANAからの懸念に対応するため、航空局では影響について適切なフォローアップをするため、需給状況などを示すデータの提供を条件としており、この路線の状況を監視するとしています。

JALは3月30日から、羽田/ホーチミン線をデイリー運航し、767-300で運航する計画です。

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