シンガポール空軍、A330MRTT改良型を2017年に導入

シンガポール空軍、A330MRTT改良型を2017年に導入

エアバス・ディフェンス・アンド・スペースは、2016年半ばにもA330MRTT空中給油・輸送機の改良型のテスト飛行を開始し、その改良型はシンガポール空軍へ納入される模様です。Defense Newsが2014年6月10日に報じています。

A330MRTTの改良は軍用システムのみではなくA330本体の改良も含まれ、主翼のスラットやフラップなどが変更されて燃費も改善する見込みです。また、オーストラリア空軍の要求により、フライングブームの操作方法もアップグレード3と呼ばれるものに進化します。

予定では2015年10月に試作計画を開始し、2016年7月に飛行試験を開始します。2017年後半から生産されるA330MRTTはすべて改良型となり、最初に引き渡されるのはシンガポール空軍になる見込みです。また、従来のA330MRTTも改良型への改装が可能で、イギリス空軍はすでにエアバスと契約をすませています。

現在A330MRTTは、オーストラリア、イギリス、サウジアラビア、アラブ首長国連邦が運用中で、2014年はじめにシンガポールが契約し、カタールとフランス、インドと交渉中です。韓国ではボーイング767(KC-46)と受注を争っています。

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