スカイマーク、いよいよA330-300で運航へ A380成功に向けた試金石

スカイマーク、いよいよA330-300で運航へ A380成功に向けた試金石

スカイマークは2014年6月14日、羽田発7時40分の福岡着SKY003便で、A330-300が国内線でデビューします。A330はモノクラスで最大440席仕様が可能ですが、スカイマークは271席のグリーンシート仕様で、競争の激しい幹線に投入します。シートピッチは38インチの96.5センチメートル、幅は21インチの53.3センチで、背もたれが3度程度リクライングした設計になっています。

A330-300の就航では、客室乗務員に期間限定の制服に「ミニスカ」を採用すると話題になりました。ただし、書類不備や整備体制の確立で4月25日から5月31日、さらに6月14日へずれ込み、「ミニスカ」の話題の一方で、スカイマークの運営体制にも目が向きました。

日本航空(JAL)は、5月28日に新エコノミー「JAL SKY NEXT」を投入し、全日空(ANA)もシートの更新や、機内食メニューの充実に力を入れ、品質対決が全面勃発となるのもA330の投入からです。スカイマークがA330で展開する低価格帯の質の良いシートの組み合わせが、国内線で受け入れられることが、今後の計画にも大きな影響を及ぼしそうです。

スカイマークはA330-300を2014年と2015年で、計10機導入します。さらに2014年末の引き渡しが遅れることが伝えられていますが、アメリカに申請している成田/ニューヨーク線でのA380投入も控えています。A380のシート仕様もJAL、ANAでいうプレミアムエコノミー以上のシートのみで展開するため、A330で福岡線に続き、新千歳線、さらに那覇線とビジネス、レジャー客の国内市場開拓と獲得が国際線の成否を握ります。

「ミニスカ」より、羽田/福岡線の成功が今後、スカイマークのA380を毎日見ることができるか、大きな試金石となります。

期日: 2014/06/14から
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