2014年6月23日に、アメリカ・フロリダ州エグリン空軍基地(AFB)で、エンジン火災を起こしたF-35Aについて、相変わらずオフィシャルな情報は公開されていません。その後の状況などいくつかのニュースをピックアップしました。
6月26日付けのAviation Weekによると、火災を起こしたF-35Aは初期低率生産(LRIP)ロット5の機体で最近配備されたばかりの新造機とのことです。
事故後エドワーズAFBやパタクセントリバー海軍航空基地ではF-35の飛行が継続されましたが、6月26日には安全上の理由で飛行が停止されました。エグリンAFBでは6月25日に飛行を再開する見込みでしたが、依然として飛行は停止されています。そして、F135エンジンがひどく損傷していることから、F-35初めてのクラスA事故(200万ドル以上の損害)と見ています。
海兵隊は、ロイヤル・インターナショナル・エアタトゥー2014とファンボロー・エアショーに参加するF-35Bの4機をパタクセントリバー海軍航空基地に待機させていますが、これについては予定どおりKC-10が2機、支援を行い大西洋横断飛行を実施します。ただし、当初予定の6月29日は悪天候が予測されるため、出発が遅れる可能性もあります。
6月27日付けのロイター電によると、エグリンAFBの滑走路でエンジンのパーツが発見されたことを報じ、F-35BとF-35Cは火災を起こしたF-35Aとはエンジンのタイプが違うため、海兵隊と海軍は飛行を再開する考えで、6月27日には飛行を再開したとのことです。
エンジン火災の原因は、エンジンの破片もしくは整備上の問題と関係者が話しています。