羽田空港、早朝・深夜特定時間帯の有効活用で隣接する昼間時間帯の利用を

羽田空港、早朝・深夜特定時間帯の有効活用で隣接する昼間時間帯の利用を

首都圏空港機能強化技術検討小委員会がまとめた中間取りまとめで、羽田空港の滑走路処理能力の検証で生み出される増枠分を活用し、特定時間帯の6時から8時30分、20時30分から23時について、この未使用回数が多い活用法を検討しています。

特定時間帯の便は多くの国際線で現地の到着、または出発のいずれか、あるいは両方が深夜時間帯で、利用者ニーズに合った便が成立しにくいとの問題点を指摘しています。すでに羽田発着のアメリカ路線ではエア・カナダが就航前に深夜・早朝枠での運航を見合わせているほか、アメリカン航空もニューヨーク線を撤退しています。中間とりまとめでは、スケジュールを確認し、出発、到着が共に特定時間帯を活用する場合は実用性に乏しく、運航される可能性は低いと指摘しています。

このため、未使用回数の多い特定時間帯を活用するため、20時30分から23時の場合には、18時30分から20時30分、早朝の6時から8時30分の場合には8時30分から11時といった隣接する昼間時間帯に利用できる枠の確保が必要だとしてきしています。

特定時間帯は使用可能な発着枠が1日あたり200回あり、環境アセスメント上は60回分計上していますが、2014年夏ダイヤでは40回分が使用されているところです。中間報告では上記の施策で、特定時間帯未使用枠の有効活用が可能になり、年間約0.2万回、1日あたり約6回の活用が見込めるとしています。

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