首都圏空港機能強化技術検討小委員会がまとめた中間取りまとめで、羽田空港の滑走路運用、飛行経路の見直しで、計器着陸装置による同時平行進入方式を採用し、A滑走路とC滑走路を使用、さらにB滑走路を西向き出発経路での利用も想定した場合、南風時に84回から90回、北風時に88回から90回になるとしています。
ただし、日本では伊丹空港、福岡空港、海外ではロンドン・ヒースロー空港、ニューヨークの4空港の運用例などをあげ、陸域での騒音総量を可能な限り抑制するため、住宅密集地の上空飛行を可能な限り避け、東京湾を最大限に活用した羽田空港の飛行経路は配慮が必要としています。
この上で、想定可能な飛行経路を示しています。また、この飛行経路、滑走路運用の見直しにより、現在ある地上建築物との安全確保上の問題はないものの、都市計画などによる高層建築物の設置など、飛行経路への影響を防ぐため、円錐表面が設定されていない範囲について拡大や外側水平表面の設定の議論が必要だとしています。
■南風時 案1
■南風時 案2
■北風時 案1
■北風時 案2
※画像は首都圏空港機能強化技術検討小委員会中間とりまとめ資料より