エアバス、A350 XWBの試験飛行は順調に推移 横風着陸も実施

エアバス、A350 XWBの試験飛行は順調に推移 横風着陸も実施

エアバスは2014年7月8日、A350 XWB試験飛行が順調に進捗し、型式証明の獲得まで予定通りだと発表しました。エアバスは試験飛行機を5機投入、「フルスピード」で証明の取得に向けて開発プログラムを進めています。

F-WXWB 横風着陸 アイスランドのケプラヴィーク

このプログラムのうち、MSN001の機体記号(レジ)「F-WXWB」がアイスランドのケプラヴィーク国際空港で横風テストを実施しました。また、MSN003はアラブ首長国連邦のアルアインで酷暑の気候下での運用を行う高温飛行試験、MSN005は初飛行、MSN002は初期長距離飛行を2回実施しました。

残りの認証テストの主な項目は、路線を運航するためのルート証明、最大離陸推力時の離陸中断テストで、2014年第3四半期には型式証明を取得する計画です。これにより、2014年中にカタール航空へA350の初号機を引き渡しを目指しています。

■A350 XWB フライトプログラムの主なマイルストーン
・2013年6月14日 MSN001のF-WXWBが初飛行
・2013年6月21日 パリ・エアショーの上空をフライバイ (F-WXWB)
・2013年10月14日 MSN003のF-WZGGが初飛行
・2013年11月17日 6月から600飛行時間近くを記録
・2014年1月9日 ボリビアのコチャバンバ、ラパスで高高地試験 (F-WZGG)
・2014年1月28日 カナダ・イカルイトで寒冷地試験 (F-WZGG)
・2014年2月26日 MSN002のF-WWCF、MSN004のF-WZNWが初飛行
・2014年4月10日 A350 XWBが初めてイギリス着陸 (F-WZGG)
・2014年5月6日 A350 XWBが初めてアメリカ着陸 (F-WWCF)、マッキンリー極限気候研究所で試験
・2014年5月9日 フランスのイストル空軍基地で冠水滑走路/水吸い込みテスト (F-WZNW)
・2014年6月2日 乗客を乗せた初の長距離フライト:初期長距離飛行 (F-WWCF)
・2014年6月14日 初飛行から1周年で約2,000飛行時間を記録
・2014年6月18日 高温飛行試験を完了 (F-WZGG)
・2014年6月20日 MSN005のF-WWYBが初飛行

この記事に関連するニュース
メニューを開く