BAEシステムズ、タイフーン用E-Scanレーダー開発を受注

BAEシステムズ、タイフーン用E-Scanレーダー開発を受注

BAEシステムズは2014年7月15日、イギリス国防省からタイフーン戦闘機用のE-Scanレーダーの開発を7,200万ポンドで受注したと発表しました。

タイフーン戦闘機用のE-Scanレーダー

今回の契約は、E-Scan拡張評価フェーズ(EAP : Extended Assessment Phase)と呼ばれる3年契約で、イギリス空軍の要求に見合うものかを見定めた後、本格的な開発契約につながるものです。

E-Scanレーダーは、一般的にアクティブ・フェーズド・アレイ・レーダー、もしくはAESA(Active Electronically Scanned Array : 能動電子走査配列)レーダーと呼ばれるものです。現在、タイフーンが搭載しているレーダーは機械走査式のもので、これを世界のトレンドである電子走査式のものにアップグレードする計画です。

EAPはNATOユーロファイター・トーネード管理局(NETMA)のRader 1+計画と平行して動いており、すでに試作レーダーを搭載した「IPA5」が2014年始めに初飛行を済ませ、ファンボロー・エアショーにも展示されます。

E-Scanレーダーは2020年代のイギリス空軍の要求を満たし、輸出市場でも世界有数のスイング・ロール・ファイターであるタイフーンの評価を強化するだろうとしています。

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