エアバスは2014年7月24日、A350-900の型式証明取得に向けた最終段階として、路線認定(Route Proving)試験を開始したと発表しました。ルートプルービングテストは、航空会社が営業飛行を行うにあたり、飛行場での性能や自動着陸試験、ターンアラウンド、地上ハンドリングを含む一連の業務でテストを行います。
試験では4つの路線を運航する計画で、この一部の便で乗客を乗せて運航する計画で、世界各地の主要14空港を巡り、北極も経由します。このテストには「F-WWYB」の5号機が使用されます。テストはおよそ3週間の予定で、アジアには香港、シンガポールを経由する予定です。
5号機は、客室内に座席を装備した試験飛行機で、ビジネス42席、エコノミー223席を配置した仕様です。運航はエアバスのテストパイロットにより運航されます。
なお、運航するルートは以下の通りです。
■Route Provingのコース
1:トゥールーズ->イカルイト(カナダ)->フランクフルト(ドイツ)->トゥールーズ
2:トゥールーズ->香港->シンガポール->香港->トゥールーズ(香港/シンガポール間を数回運航)
3:トゥールーズ->ヨハネスブルク->シドニー->オークランド->サンティアゴ->サンパウロ->トゥールーズ
4:トゥールーズ->ドーハ->パース->モスクワ->ヘルシンキ->トゥールーズ