韓国軍は、新規開発するステルス戦闘機KF-Xについて、コリア・エアロスペース・インダストリーズ(KAI)が提案する単発機案を蹴って、高コストの双発機を開発する方針です。Aviation Week & Space Technologyが2014年7月30日付けで報じています。
韓国の国防科学研究所(ADD : Agency for Defense Development)の想像図によると、KF-Xはユーロファイター・タイフーンの機体規模で、ユーロジェットEJ200かゼネラル・エレクトリックF414エンジン2基が必要です。
KAIは安価な単発機案を提出していましたが、より本格的な双発機を軍が希望し、開発費は単発機案で6.7兆ウォン(約6,700億円)で8.5年かかると見積もられていましたが、双発機となると8.5兆ウォン(約8,500億円)で10.5年かかると推定されています。
一方、軍はすぐにでも多くのF-35を導入したいと考えており、予算配分が難しくなり、T-50の開発で協力したロッキード・マーティンの支援も受けられなくなる可能性があります。また、開発費の20%を負担するインドネシアとの交渉もあり、前途多難な状況とみられています。