宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、スウェーデンのエスレンジ実験場で実施する予定の低ソニックブーム設計概念に基づいて空力形状のS3CM超音速試験機を搭載した気球の放球に向け、準備作業を開始したと発表しました。現地時間8月23日1時、日本時間8時に気球を放球する予定です。
S3CM試験機は気球で高度30キロまで引き上げ、落下させることでマッハ数約1.3、経路角50度で滑空した状態で、ソニックブームを発生させます。これにより、直下に発生する波形を高度1キロの気球で計測します。
なお、JAXAでは8月22日までに2回目試験を実施する予定でしたが、試験可能な気象条件を満たす可能性がないため、8月26日まで期間を延長しています。