羽田空港、ビジネスジェット受入れで専用導線と優先スポットの供用開始へ

羽田空港、ビジネスジェット受入れで専用導線と優先スポットの供用開始へ

国土交通省航空局は2014年9月9日、羽田空港でのビジネスジェット受入れについて専用動線と優先スポットの利用で、空港内移動時間を30分程度、短縮すると発表しました。

9月30日から、ビジネスジェット向け専用動線について供用開始するもので、国際線旅客ターミナル内に専用CIQ施設などを備え、対応します。現在は一般旅客と同じ動線で、出入国時の手続き時に待ち時間が発生しており、所要時間は10分から30分程度です。

専用動線の利用により、一般旅客の動線と分離し、ターミナル車寄せから航空機まで一貫したセキュリティ、プライバシーを確保でき、移動距離は出国、入国とも25メートルと、ビジネスジェット利用者の利便性は向上します。これにより、所要時間は3分程度と大幅に時間短縮ができるとしています。利用料は到着、または出発1回につき、260,000円です。

また、同時にビジネスジェット向け優先スポットの運用を開始します。現在はビジネスジェット駐機地区からターミナルまでの移動は、滑走路を大回りする4.2キロ、所要時間はおよそ12分ほどですが、国際線旅客ターミナル前スポット、123、124、133、134の4スポットをビジネスジェットに優先化します。これにより、スポットとターミナルビルの移動は2分程度となり、専用動線と優先スポットの利用で、30分程度の短縮が可能です。

旧整備場近くのビジネスジェット駐機地区でも、大型ビジネスジェットが駐機可能なスポットを2014年度末までに、現在の3機から9機にスポットを増やします。現在は、大型ビジネスジェット向けにN5、N6、N7のスポットが用意されていますが、小型機用として使用しているN1A、N2A、N3A、N1B、N2B、N3Bのスポットをマーキング変更で対応し、大型ビジネスジェット向けとして、合計9機が駐機出来るように変更します。

なお、成田空港でもビジネスジェット受入れの整備を行っています。

※追記:利用料を追記しました。

期日: 2014/09/30から
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