旧日本陸軍の風船爆弾がカナダで発見・爆破処分される

旧日本陸軍の風船爆弾がカナダで発見・爆破処分される

カナダのブリティッシュ・コロンビア州東部の山中で、旧日本陸軍がアメリカへ向けて放った「風船爆弾」の弾頭部が発見され、2014年10月10日に爆破処分されました。Winnipeg Free Pressが報じています。

風船爆弾の弾頭は、約50センチの金属ケースで地中に埋まって15〜20センチほどが地表に露出していました。地元の林業労働者が発見して軍に連絡し、風船爆弾であることが確認され危険なので地域を封鎖して爆破処分されました。

風船爆弾は、旧日本陸軍が太平洋戦争中に北米大陸へ向かって放った気球爆弾で、日本からジェット気流に乗って2日から3日で北米に達し、爆弾を投下しました。直径約10メートルの水素気球に、小型の爆弾を搭載したもので、約9,000発が放たれました。

この風まかせの兵器は、オレゴン州で日曜学校の教員と5人の生徒を殺害した以外に被害は記録されていませんが、アメリカ軍に対策をとらせる効果はあったようです。

弾頭は爆破されましたが、同爆弾のものと思われる金属製のリングと部品が、バンクーバーから460キロ離れたランビーの博物館に展示されるかも知れません。

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