ホンダ・エアクラフト、型式証明取得と顧客引き渡しに向け最終段階に

ホンダ・エアクラフト、型式証明取得と顧客引き渡しに向け最終段階に

ホンダ・エアクラフト・カンパニーは2014年10月20日、フロリダ州オーランドで開催されている全米ビジネス機協会総会・展示会(NBAA:National Business Aviation Association)2014でHondaJetプログラムの進捗状況を発表しました。現在は顧客引き渡し、運航開始に向け最終の準備段階で、顧客向けのデモツアーを開始しているほか、運航開始後の代理店での対応に向けた最終準備を進めてます。

Hondajet デモンストレーション・ツアー

ホンダ・エアクラフトの藤野道格CEOは、「この3週間にわたり、多くの顧客がデモンストレーション・ツアーでHondaJetでの初飛行を体験し、私たちは顧客が興奮する様子を見て楽しんでいる」とコメントしています。また、アメリカ連邦航空局(FAA)から認証を得る最終段階にあり、飛行試験4機を使って集中的に認証試験のスケジュールを組んでいます。

型式証明の獲得に向けた認証の試験飛行は、アメリカ各地で実施しており、最低速度、高磁場での飛行、高地での性能確認、横風着陸、アビオニクスなどに加え、エグリン空軍基地では寒冷地でのテストを行いました。およそ2,000飛行時間、アメリカで70地点でのフライトを行っています。

Hondajet 高地試験

アメリカでのデモンストレーション・ツアーは2014年9月に開始し、すでに100名以上の見込み客らに体験してもらっています。ホンダ・エアクラフトでは上昇性能、速度、快適さに評価が高く、特に客室内で静かなこと、内装の仕上がりにも満足が得られているとしています。

なお、ホンダ・エアクラフトでは生産力を高めるため、追加雇用を行うほか、営業力の強化で本社の拡張を実施しています。このほか、HondaJetの購入で融資を行うための金融会社ホンダ・アビエーション・ファイナンスを設立するなどの準備を行っています。

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