三菱重工と三菱航空機、航空宇宙事業の特殊工程審査でNadcapを活用

三菱重工と三菱航空機、航空宇宙事業の特殊工程審査でNadcapを活用

三菱重工業と三菱航空機は2014年10月27日、国内で初めて、世界の航空宇宙業界の主要プライム企業が活用しているNadcap(National Aerospace and Defense Contractors Accreditation Program)のSubscriberとなったと発表しました。

Nadcapはサプライヤの特殊工程が規定通りに実施されているか確認する特殊工程管理に活用されています。プライム企業は、サプライヤ各社に対して独自の特殊工程管理を審査していましたが、プライム企業に代わりPRI(Performance Review Institute)が定期的にサプライヤの審査を実施し、プライム企業がその審査結果を合同で承認し、活用することとなります。これにより、審査の標準化、審査数の削減を図ることができます。

また、サプライヤも既にNadcapを取得している場合は、プライム企業毎に異なる審査を削減でき、プライム企業と共にメリットを享受することができます。

なお、特殊工程管理では、鋼材の焼き入れなどの熱処理、メッキなどの表面処理、溶接、複合材部品の成型や接着作業などの複合材加工、放射線透過検査や磁粉探傷検査など非破壊検査、ショットピーニングなど、工程終了後の検査で品質の確認が不可能、または著しく不経済な工程が該当します。

三菱重工業と三菱航空機は、サプライヤの特殊工程管理に、Nadcapの仕組みをいっそう活用して行くとしています。

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