NATO、ロシア機へのスクランブル相次ぐ異常事態【画像】

NATO、ロシア機へのスクランブル相次ぐ異常事態【画像】

NATOは、2014年10月28日から29日まで、バルト海や北海・大西洋、黒海などで、ロシア軍の4つの編隊を発見・追跡したと発表しました。ヨーロッパ空域での大規模な軍事活動は異常事態だとしています。

ロシア Tu-95ベアH戦略爆撃機

10月29日中央ヨーロッパ時間(CET)午前3時ごろ、NATOのレーダーは北海を飛行する8機のロシア機を発見、ノルウェー空軍のF-16がスクランブル発進しました。飛行していたのは、4機のTu-95ベアH戦略爆撃機と4機のIL-78空中給油機でした。6機はロシア方面へ飛び去りましたが、2機のベアHは南西への飛行を継続し、イギリス空軍のタイフーンとポルトガル空軍のF-16がスクランブル発進して監視を継続しました。16時(CET)の時点でも2機は空中にありました。

10月29日午後、NATOのレーダーは黒海を飛行する4機のロシア軍機を発見しました。トルコ空軍機がスクランブル発進したところ、飛行していたのはTu-95ベアH 2機とSu-27フランカー2機でした。NATOとトルコ空軍が監視を続けましたが、16時(CET)になっても飛行を継続していました。

10月29日午後、NATOのレーダーはバルト海を飛行する複数のロシア軍機を発見し、バルト海警備活動(BAP)中のポルトガル空軍のF-16がスクランブル発進しました。飛行していたのはMiG-31フォックスハウンド2機、Su-34フルバック2機、Su-27フランカー2機、Su-24フェンサー2機でした。

10月28日午後、NATOのレーダーはバルト海を飛行するロシア機7機を発見しました。14時30分(CET)ごろ発見した機体はMiG-31フォックスハウンド2機、Su-34フルバック2機、Su-27フランカー1機、Su-24フェンサー2機でした。フィンランド湾を飛行するロシア機に対して、BAP中のドイツ空軍のタイフーンがスクランブル発進し、バルト海での飛行を継続するロシア機には、デンマークやNATO以外のフィンランド、スウェーデンの戦闘機もスクランブル発進し監視を継続しました。

NATOは2014年になってからロシア機に対して100回以上のスクランブル発進を実施しています。これは2013年の約3倍にあたります。

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