アジア太平洋地域のF-35 MROU、日本とオーストラリアが共有

アジア太平洋地域のF-35 MROU、日本とオーストラリアが共有

ニュース画像 1枚目:F-35ライトニングII MROU作業 2018年までに稼働
© Lockheed Martin, Andy Wolfe / US DoD
F-35ライトニングII MROU作業 2018年までに稼働

アメリカ国防総省は、2014年12月17日、アジア太平洋地域におけるF-35ライトニングIIの整備・修理・オーバーホール・アップグレード(MROU)作業は、日本とオーストラリア両国が共有すると発表しました。

F-35計画の責任者クリストファーC.ボグダン空軍中将は「F-35の北太平洋地域でのMROUを日本で行い、南太平洋地域のMROUをオーストラリアで行う。両国の施設ともに遅くとも2018年までには稼働する」と明らかにしました。

また、エンジンの重整備は、2018年前期までにオーストラリアで可能になり、3年から5年遅れて日本でも可能になるとしています。

アジア太平洋地域のMROU施設が2カ国に分けられたのは、北太平洋地域で運用している機体を整備するのに、オーストラリアまで7,000マイル移動する、もしくはその逆をするのは不経済なためとしています。エンジンの重整備は、機体から取り外して輸送すれば良いため、当初はオーストラリアでのみ行うとしています。

また、ボグダン中将は、日本に設けられるF-35の最終組み立て・検査(FACO)施設が、多層階で行われることも明らかにしました。テキサス州フォートワースとイタリアの施設では水平移動で組み立てられますが、日本の施設は何階かに分けられエレベーターで垂直移動しながら組み立てられると明らかにしています。

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