北大西洋条約機構(NATO)は、2014年12月31日、バルティック・エアポリシング(BAP)ミッションの交代式をリトアニアのシャウレイ基地で開催し、ポルトガル空軍からイタリア空軍へ任務が引き継がれました。
NATO BAPミッションは、NATO参加国が持ち回りで空軍力を持たないバルト3国に戦闘機を派遣して、東ヨーロッパの安全を確保しています。今回が36回目のローテーションでした。
ポルトガル空軍のF-16 4機は、カナダ空軍のCF-188 4機とともに2014年9月からエストニアとラトビア、リトアニアの防空を担ってきました。また、ドイツ空軍のユーロファイターがエストニアのアマリ基地、オランダ空軍のF-16がポーランドのマルボルク基地に展開し、NATOの戦闘機はバルト海で70回以上のインターセプトを実施しました。
2015年1月1日からタイフーン4機でバルト3国の防空を担うイタリア空軍は、2004年にBAPが始まって以来初めての任務となります。また1月5日には、ポーランド空軍のMiG-29もシャウレイ基地に到着して任務を助けます。
このほかスペイン空軍のタイフーンが12月30日にアマリ基地に到着してドイツ空軍と交代し、1月末にベルギー空軍のF-16がマルボルク基地に到着しオランダ空軍と交代して、37回目のローテーション配備が完了します。