ベトナム戦争以降にアメリカが関わったほぼすべての紛争に参加したAC-130Hスペクター「ウィックド・ワンダ」が、2014年12月19日、フロリダ州ハルバートフィールドで最後の訓練飛行を実施しました。同機は2015年に正式に退役して、ハルバートフィールド・エアパークに展示されます。
ウィックド・ワンダは、1975年のカンボジア捕虜奪還作戦(Operation Eagle Pull)、1975年のベトナム撤退作戦(Operation Frequent Wind)、1980年のイラン人質奪還作戦( Operation Eagle Claw)、1983年のグレナダ侵攻(Operation Urgent Fury)、1989年のパナマ侵攻(Operation Just Cause)、1991年の湾岸戦争(Operation Desert Storm)、1993年のソマリア内戦介入(Operation Continue Hope)などにも参加しています。
とくにパナマ作戦では近接航空支援を唯一行った機体で、パナマ国防軍本部を破壊する戦勲を挙げています。