「魔のティーンズ」の787、製造5年目に初飛行 大韓航空向けビジネス機

「魔のティーンズ」の787、製造5年目に初飛行 大韓航空向けビジネス機

「魔のティーンズ(terrible teens)」と呼ばれる10機のうち、ラインナンバー11、現在の機体記号(レジ)「N507BJ」が2015年2月19日、ペインフィールドで初めて飛行しました。「魔のティーンズ」はその製造の初期段階の機体で、ラインナンバー10から19、22の機体です。

ラインナンバー11は2009年10月初旬に最終組立ラインから離れましたが、丸5年かかっての初飛行となりました。この機体は、当初は全日空(ANA)向けとみられていましたが、受領拒否後はいったんロシアのトランスアエロ航空との契約に至るものの、それも結局は破談となり現在に至っています。

ペインフィールドでその製造ラインをウォッチ、ブログでレポートするMatt Cawbyさんによると、その初飛行はこれまでの経緯と同様にやや難のあるものでした。この機体の初飛行は2月13日にも実施される見込みでしたが動きは無く、2月18日の初飛行の噂も実際はタキシング・テストのみとなりました。

この「N507BJ」は2月20日、すでにヴィクターヴィルのサザンカリフォルニアロジステクス空港へ移動し、塗装が行われます。「N507BJ」は大韓航空向けとされていますが、機体記号の「BJ」からも分かるとおり、ビジネスジェット仕様となる見込みです。

大韓航空の787発注は2005年5月に787-9を10機分に行っており、787-8は1機のみを2013年10月に契約しています。この2013年10月分が「N507BJ」と見られ、韓国政府向けのVIP機になると見られています。

現在、韓国の大統領が使用している747-400、「10001」は元は大韓航空で旅客機として使用された2001年製の機体です。

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