片翼の半分を失いながら生還したF-16

片翼の半分を失いながら生還したF-16

ニュース画像 1枚目:右翼の約半分を失ったF-16の画像
© NEW YORK DAILY NEWS
右翼の約半分を失ったF-16の画像

2015年2月20日付けのNEW YORK DAILY NEWSに、片翼の半分を失いながら無事生還したF-16画像が掲載されました。

このF-16はオクラホマ州空軍(ANG)第138戦闘航空団第125戦闘飛行隊の機体で、2014年10月20日にカンザス州モーリン近くで空中衝突した1機です。3機での空戦訓練で学生機と教官機が衝突し、教官機は右水平尾翼を失って墜落しました。教官は7,500フィートで脱出し、墜落機から60フィートの地点に降下し軽傷を負いました。

右翼の半分を失った学生機は、もう1機のF-16パイロットの目視点検を受けつつ約100マイルを飛行して、オクラホマ州タルサの基地に着陸しました。

事故調査委員会によると、F-16での飛行時間106時間の学生パイロットが、衝突経路に至る基本的な注意を怠っていたとしています。また、F-16で2,400時間の経験を持つ教官パイロットも、学生が右旋回するという交信を左旋回すると聞き間違えていました。

片翼を失って生還したイスラエル空軍のF-15や、対空砲火でメチャメチャに破壊されつつ生還したA-10の画像も過去にありましたが、この画像も現代の軍用機の撃たれ強さを証明しています。

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