閉鎖された空港に強行着陸、182人を救出の英空軍パイロットが受勲

閉鎖された空港に強行着陸、182人を救出の英空軍パイロットが受勲

ニュース画像 1枚目:イギリス空軍ティム・エディ大尉
© RAF/MOD Crown Copyright 2015
イギリス空軍ティム・エディ大尉

イギリス空軍のC-17グローブマスターIIIの機長を務めるティム・エディ大尉が、2015年2月25日、南スーダンから避難民182人を救出した功績が認められ空軍十字章を受章しました。

2013年12月19日、内戦が激化する南スーダンの首都ジュバから45人のイギリス人を救出するため、第99飛行隊(No.99 Sqn.)のエディ大尉が操縦するC-17が派遣されました。しかし、現地にはイギリス人やEUの市民を含む182人の避難民が待っていました。C-17が通常運べる人員は最大でも100人程度です。

着陸10分前からC-17のクルーは避難民全員を乗せる準備を始めましたが、空港では737が事故を起こし滑走路が閉鎖されてしまいます。エディ大尉は空港上空から双眼鏡で状況をチェックして、急なアプローチで着陸し急ブレーキで事故機の手前で停止しました。

エンジンを回したまま給油し182人の避難民を乗せ、C-17はウガンダへと離陸しました。治安部隊が空港を閉鎖したのはその直後でした。

エディ大尉は「たいへん光栄です。しかし、この受章はクルー全員のチームワークによるものです」と話し、空輸担当のデビッド・リー准将も「海外のイギリス人と利益を守ることはイギリス空軍の重要な役割であり、彼らの世界中での貢献が讃えられることはいいことです」と話しています。

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